なんか・・・この回、冒頭から今までと描き方がちょっと違うなぁと思ってました。話自体も自分達の立ち位置を再確認するっていう毛色の違った話だったんですが、それよりも目線が優しいなって思ったんですよ。脚本演出絵コンテ色々兼ね合いあるんでしょうけど、特に線に優しさが溢れてて、ハッとひきつけられました。
私のこういう感覚って勘に頼るモノが大きいので、言い表すのがかなり難しいんですが、とにかくとても特徴的で、要は好みだったワケです(笑)。
一体誰のおかげ?と思ってEDクレジットを見ていたんですが・・・これは恐らく平松さんの仕業でしょうね。絵コンテと作監・原画に名前が入ってました。あぁなるほど、こういう話だから今石さんは平松さんにお願いしたんじゃないのかなぁ。いや実際は「ヱヴァンゲリヲン」が終わったタイミングってだけかもしれない(笑)。
今回は私、ヴィラルの物語だと思いました。いやー・・・未来へ生を繋げないって本当に悲しい事なんだね、と改めて思いましたよ。
「人間とは何なのだ?」の疑問を持った時点から、彼はロージェノムの計略で人間達を将来に渡って見つめていく存在になってしまい、故に獣人とも人間とも違った"たったひとりの"人生を送る宿命を背負っています。彼もまた、人間の行く末を見る存在としての、別のアンチスパイラルってワケです。
でも彼の場合、その身を人間達と同じ場に置いてますから、その気持ちはやはり感化されていくんですよね。しかしいくら感化されても、螺旋力を身の内に灯す事はできない。獣人と人間の間に立ってしまった事が、彼の幸福でもあり、苦行でもあるパラドックスなのでしょう。
「昔の事を忘れろとは言わない。しかし人間以外にも地球を思うモノがいる事を分かって欲しい。」とか、彼の口から発せられる心の声は、本当に身を引きちぎるほど尊くて切ない。
だからヴィラルの、妻がいて子供がいて、そんな2人を見つめる彼の優しい笑顔が、もう何とも・・・普通の生命としての生き方を想い描く彼の甘い夢が本当に切なくて、なんか・・・グレンラガンで初めて泣きそうになりました。
終えられない生の悲しさを抱えながら、ヴィラルはどこへ行くんだろう。彼を見つめてくれる存在が現れて欲しいと願わずにはいられないお話でした。
とうとう今度の日曜は最終回・・・定点観測も最終回。とにかく突っ走って欲しい。思いっきり。因みにDVDはDS特典以外、全巻揃える予定です!6話の温泉回解放版が楽しみ。おまけにサウンドトラックは錦織さんのカバーイラスト
(特に大人の方)が欲しいが為だけに購入します!
アホだね・・・アホだ。
落書きを詰め込んでみました。
カミナもどきラビさん描いちゃってますが、実際のカミナを描いた事、1度もありません(笑)。